キャベツ畑
きゃべつ
キャベツの栽培方法
キャベツはなぜ1年を通しておいしいものを食べることができるんだろう?それは、栽培方法に工夫があるからなんだ。安全でおいしい野菜を季節に逆らい作ろうとすると経費がかかるけれど、季節に合わせて作ることで無理なく作れちゃうんだ。そんな自然な栽培方法に注目してみよう。

キャベツはなぜ1年中生産されているの?

キャベツは日本では北海道から鹿児島まで、広い範囲で栽培されているよ。
1年中栽培されているのは、ここがポイントなんだ。

主な生産地

日本1.群馬県(6〜10月)
2.愛知県(11〜4月)
3.千葉県(4〜6月、11〜3月)
4.神奈川県(4〜6月、10〜3月)
5.茨城県(5〜7月、10〜12月)
6.北海道(7〜10月)
7.長野県(6〜10月)
8.兵庫県(4〜8月、11〜3月)
9.鹿児島県(周年)
10.熊本県(周年)

キャベツは涼しいところが好き

キャベツが生まれた地域は、地中海性気候といって夏は高温で乾燥していて、冬は雨の量が多くなる地域なんだ。キャベツは涼しいところが好きだから、その気候に合わせて作っているよ。

どんな気候がいいの?

15〜27℃で発芽し、5〜25℃で成長するよ。キャベツが結球するのは13〜20℃になってから。低すぎても高すぎても病気になったり成長しないんだ。でも−4℃まで耐えられるから、寒さに強い野菜なんだね。

キャベツの栽培スケジュール

収穫時期ごとの作付面積を計算し、それに合わせた苗づくりをするんだ。種まきは、10日くらいずつ分けて種をまき、生産者の無理がないようにまいているんだ。

春まき…種まき3〜4月、植えつけ5月、収穫7〜9月
夏まき…種まき7〜8月、植えつけ9月、収穫10〜2月
秋まき…種まき9〜10月、植えつけ11月、収穫3〜5月

高原のキャベツ作り

群馬県の嬬恋(つまごい)村では、標高が700〜1,400mという高原でキャベツが作られているよ。首都圏のキャベツの約8割が、この嬬恋村のキャベツなんだ。高原だから夏でも涼しくて、やわらかくておいしいキャベツが無理なく作れるんだ。
嬬恋村では、機械を使うことによってキャベツを大量生産できるようになったんだよ。土づくりは、機械で石灰をまいて酸性度を下げる。苗を植えるのも、機械を使って一定の間かくで植えていくよ。キャベツが育って、収穫するときは、端から収穫して、ムラがないようにするんだ。
また、高原は傾斜地が多いので、グリーンベルトという緑で覆われた場所を作っているんだ。グリーンベルトによって、雨で土が流れても、そこでくい止めることができるんだね。

キャベツには特定の旬がない?

嬬恋村のように、1つの地域でも標高や緯度によって栽培の時期がちがうため、1年中キャベツを生産することができるんだ。これはほかの野菜には見られない、めずらしい栽培方法なんだよ。普通、低い土地から高い土地へと苗を植えていくんだけど、低い土地を4月の終わり頃からはじめたとすると、高い土地に苗を植えるのは、7月いっぱいまでかかるんだ。そして、苗を植えてから3ヶ月くらいかかるので、1つの地域でも長い期間、収穫することができる、というわけなんだ。

暖かい地域のキャベツ作り

神奈川県の三浦半島というところでは、一年中野菜を作っているよ。輪作といって、同じ畑で、ちがう作物をつくるんだ。特に、この三浦半島では、1つの野菜が生長している間に、種をまいたり、苗を植えたりと上手に活用することで、普通よりもたくさんの野菜を収穫しているんだよ。だから、畑が小さくても、一年中野菜を作ることができて、農家の人は助かっているんだ。

輪作のしくみ

冬…大根が育っている間に、キャベツの苗を植える。
春…大根の収穫が終わる頃、キャベツが育つ。
春…キャベツを収穫する頃、スイカの苗を植える。
夏…スイカのつるがのびる。